Lenovo ThinkPad X201sのページ

このたび、X61 tabletを卒業し、X201sに引っ越しました。軽く環境を整えてみましたので、このページに諸情報をまとめます。触ってみての感想は、「なにこれ?」という位に、速い、パームレストが熱くならないという非常に好感のもてる印象でした。弱点は、電池の持ちが悪いといったところでしょう。でも、トータルでは、バランスが良く、非常に戦闘力のあるPCだとおもいます。納品までに3ヶ月もかかった人気品であるのも頷けます。

加えて、後続製品の Thinkpad X220等の縦解像度が、768dot とふぬけであり、依然、X201sが最強です。

でも、標準環境だと、やっぱり物足りません。早速、高速化や機能強化を試みます。

 

まずは、SSD化

お約束ですね。電源入れることなく、交換です。今回ご用意させていただきましたのは、Intel の Intel SSD 320 600GBです。以前は、Micronの RealSSD 256GBや、Plexer を使ってました。Real SSDは、速度的は、良いパフォーマンスをたたき出しますが、初期化エラーが問題でした。後期には、改善しましたが、それでも遭遇する場合があり、いまいちでした。そのあと、プレクサーの256GBに切り替えました。Real SSDとほぼ同等の性能で、初期化エラー問題はなく、よかったです。そして、RealSSD M4 512GBと、Intel SSD 320 600GBをテストして、容量面で有利なIntelをチョイスしています。

※)初期化エラーとは: 起動時(レジューム時)に、SSD起動エラーが発生し、スリープの復旧時に初期化に失敗ブルースクリーンや、POSTプロセスでのHDDエラーといった症状に見舞われます。RealSSDの場合、ファームウェアの更新や、個体を変更することで回避出来る場合があります。OSをインストールして、再起動や、書き込み試験などのエージング(慣らし)をして、問題ないことを確認してから、環境を整えるべきです。

X201sにおけるRealSSD C300注意点

ThinkPad X201sの場合、BIOSのバージョンと、RealSSDの組み合わせによっては、初期化エラーが頻発します。RealSSDを5台用意して、起動チェックを繰り返し、確認したところ、エラー発生頻度は、BIOSのバージョンに依存するようです。以下に、チェック結果を掲載します。

  全体           BIOS (BIOS ID)  ECP       (ECP ID)             Rev.  発行日    
-------------- --------------- -----------------------------  ----  ----------    
1.22           1.22 (6QET52WW) 1.11/1.11 (6QHT30WW/6SHT30WW)  01    2010/09/09    
1.17           1.17 (6QET47WW) 1.10/1.10 (6QHT29WW/6SHT29WW)  01    2010/07/30    
1.16           1.16 (6QET46WW) 1.09/1.09 (6QHT28WW/6SHT28WW)  01    2010/06/29    
1.15-1.09/1.09 1.15 (6QET45WW) 1.09/1.09 (6QHT28WW/6SHT28WW)  01    2010/05/19    

1.15までは OKです。 1.16 は、微妙で、 1.17、1.22は、エラー発生を確認しています。

 

REALSSD

パフォーマンスは、以下のグラフをご参照ください。RealSSDをLSIのMegaraid 9260-8iに連結して、ベンチマーク計測しています。途中6発目でサチっていますが、RAIDカードの限界のためです。2枚RAIDカードを組み合わせれば、ちゃんと倍の性能になります。見ればわかりますが、よい性能をもっていることがわかります。

bench

Intel SSD 320 の場合

全く問題ありません。同様に、プレクサーも問題ありません。なお、システムの安定を目指して、パーティションコピーではなく、初期化インストールをおすすめします。また、Intel SSD インストール後は、Intelから、Intel SSD Tool box(http://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?lang=jpn&DwnldID=18455)を入手し、導入しましょう。これを入れると、SSDの最適化(週1回推奨)、チューニングなどが可能です。

メモリーを8GB

これは、成否が分かれます。仮想化環境とか、イメージグリグリいじるひとにとって、メモリー容量が重要ですが、電池の持ちが悪くなる、スリープの電池消費が半端でない。など、不必要なかたもいらっしゃるでしょう。なお、増設メモリーを装着後は、メモリーの徹底的なテストをおこなうmemtest86+(CDに焼いて、CD起動にてチェックする方法に加え、USBメモリー起動に対応するようになったので、そちらを使うと便利です。)にて、一晩くらいメモリーテスト【4サイクルくらい実行できるでしょう)をおこなうべきです。

WWLANカードをとりつけ

WWLANカード、つまり、3Gのカードです。GOBI 2000と呼ばれる SIM LOCKのかかっていないWWLANカードが販売されており、装着すると、NTT Docomo FOMA(bmobileを含みます。)や、Softbank、そして、の海外の3G網などの利用がX201sで可能になります。X201sでは、WWLANカードの取り付けるための空きスロットはありますが、アンテナがないので、アンテナ内蔵加工が必要です。なお、X100eだと、アンテナついてるので簡単に、WWLAN対応できます。

WWLAN対応すると、Access Connectionsや、Windows 7などから、クリック一発で、3Gネットワークが利用できるようになり、内蔵のWiFi やWiMAXを組み合わせれば、日本中・世界中でこまらないと思います。

長いので、詳しくは、ここ(すいませんけど、PDFです。)にまとめました。

64bit化

メモリー8Gとかぶりますが、標準で、4Gモデルだったので、64bit化は必然かもしれません。32bitでどうしても手放せないデバイスのドライバが、32bitしか対応していないなんて場合を除けば、64bit化して、もんだいないと思います。速度差もありませんし、WOW機能で、32bitアプリも問題無く動作しますから。

64bit化でシリアルの罠

Windows 7 64bit版など、64bit環境では、ドライバに罠がまっています。32bitしか対応していないドライバー製品をお使いの場合は注意がひつようです。たとえば、USB-Serialケーブルです。

ということで

SSD化、メモリーなど適当なアップデートで、とんでもなく速くなりました。快適すぎます。不満な点は、WXGA+の縦解像度が、1440x900とX61t より、100ドット以上少ないこと、液晶が青みがかっている点が残念です。(2010年8月現在)